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~15年ぶりの火星最接近~

 本日7月31日に、火星と地球の最接近が起こります。最接近時の火星と地球の間の距離は5,759キロメートルになり、「大接近」と呼ばれる近い距離での接近となります。今回のように6,000万キロメートルよりも近い距離での接近となるのは15年ぶりです。このころの火星はマイナス2.8等の明るさで輝いています。
 「大接近」と聞くと、その日や時刻ばかりを気にしてしまいがちですが、火星の明るさは9月上旬頃までマイナス2等を超え、観察しやすい時期が続きます。このころの火星を望遠鏡で観察すると火星が丸い形をしていることや、表面の模様を確認することができます。火星の模様は火星の自転により24時間40分ほどで1周するため、観察する日時によって見える模様が違います。また、火星の表面でときおり発生するダストストーム(砂嵐)などによって、模様が薄くなったり見えなくなったりすることがあります。今年の夏から秋にかけては、赤く明るく輝く火星を楽しみましょう。また観望会などに参加して、望遠鏡で火星を見るのもおすすめです。
 下の写真は、天文ボランティアのEさんが、最接近直前の火星を撮影したものです。
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写真:最接近直前の火星

~今年2度目の皆既月食~

 7月28日未明、今年2度目の皆既月食が起こりました。28日の午前3時24分頃から部分食が始まり、午前4時30分に皆既食となりました。部分食中は久留米に雲はほとんどありませんでしたが、徐々に雲が広がり始め、皆既食が始まった突端、雲に覆われ観察することができない時間が続きました。時折、雲の切れ間から皆既食中の月を観察することができました。皆既食中の月は、真っ暗になって見えなくなるわけではなく、下の写真の様に「赤銅(しゃくどう)色」と呼ばれる赤黒い色になります。
 今年1月31日に起こった皆既月食のときは、空がずっと雲に覆われていて、部分食すら観察することができませんでしたが、今回は皆既食中の月をなんとか観察することができてほっとしました。太陽-地球-月が一直線に並んだときに起こる皆既月食。その直線上に自分がいるのだと感じられた瞬間でした。
 次に日本で皆既月食が起こるのは2021年5月26日です。こちらの皆既月食は、すでに部分食が始まった状態で月が出てくる「月出帯食」となります。皆既中は午後8時頃なので、観察はしやすいと言えるでしょう。さらに日本全国で部分食の始めから終わりまでを見ることができる皆既月食が起こるのは2022年11月8日です。こちらはかなり観察しやすい時間帯ですので、今回見逃してしまった方はぜひ観察してみてはいかがでしょうか。
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写真左:皆既食中の月と久留米の街並み(科学館屋上より撮影)
写真右:皆既食中の月(科学館の天体観測室より撮影)

~アポロ11号打ち上げから49年!~

 アポロ11号は史上初めて月への着陸を達成した宇宙船です。1969年7月16日、アメリカのケープカナベラル空軍基地から打ち上げられました。搭乗していた宇宙飛行士は、ニール・A・アームストロング氏、マイケル・コリンズ氏、エドウィン・E・オルドリン氏。このうち、船長であるニール・A・アームストロング氏は人類で初めて月面を踏みしめた人物で、このとき彼は「人間の小さな一歩だが、人類にとって大いなる飛躍だ」と語りました。
 世界中の人々がテレビ中継を通して見守ったこの大きなニュースから49年が経ちました。リアルタイムで見ていた人の中には、このニュースをきっかけに天文学を学ぶことを志した人もいるのではないでしょうか。今日、月を見上げながら、そこに人類が降り立ったのだと想像してみてはいかがでしょうか。今日の月は月齢3.3の細い月です。すぐ隣には、49周年をお祝いするかのように金星が輝いています。日没後の西の空をご覧ください。

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画像左:月面に立つエドウィン・E・オルドリン宇宙飛行士(NASA HPより引用)
画像右:月面に残るエドウィン・E・オルドリン宇宙飛行士の足跡(NASA HPより引用)

~水星磁気圏探査機MMOの愛称決定!~

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、今年度中に打ち上げ予定の「水星磁気圏探査機MMO(Mercury Magnetospheric Orbiter)」に、みなさんに親しみを持っていただくため、愛称を募集していました。この度、多くの募集の中から選考を行った結果、愛称は「みお」に決定したとの発表がありました。
【選定の理由】
〇「みお」は河川や海で航行する水路や航路の意味をもつことから、これまでの探査機の研究開発の道のりを示すとともに、これからの航海安全を祈る愛称であること。
〇古くより船が航行するときの目印にする標識を澪標(みおつくし)といい、和歌では「身を尽くし」の掛詞になることから、努力と挑戦を続けるプロジェクトメンバーの思いを表していること。
〇水星の磁気圏によって変化する太陽風のプラズマの流れの中でMMOは探査する。この状況と船が流れの中を進むイメージが合致すること。
〇海外の方にも発音しやすいこと。

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画像:水星を目指す水星探査機MMOのイメージ(JAXA HPより引用)

打ち上げは2018年10月に予定されています。水星は太陽に近い灼熱の環境を周回するため、探査は困難なものになるでしょう。「みお」はその名のとおり、身を尽くして、私たちに水星に関する多くの情報を届けてくれることを期待しましょう。

~1月31日の皆既月食~

 1月31日の夜、月が地球の影に入り込む『皆既月食』が起こりました。残念ながら天気は曇り。夜8時頃は薄い雲が広がっていましたが、その中でも輪郭が確認できるくらいに月の姿を見ることができていました。淡い期待を抱きながら部分食の始まりである午後8時48分を待ちわびていましたが、雲が多くなりぼんやりと月の姿が見える程度となってしまいました。皆既食中はさらに多くの雲に覆われ、月の姿さえ見ることができなくなってしまいました。写真は部分食中の月の様子です。左下のあたりが若干欠けているように見えるのは気のせいでしょうか。
 今回は天候に恵まれず、本当に残念でした。次回の皆既月食は2018年7月28日です。部分食の始まりは午前3時24分、皆既食の始まりは午前4時30分で、西日本では皆既のまま月が沈んでしまう『月没帯食』です。今回のように、月食の全行程を見ることはできませんが、白んでいく空に浮かぶ皆既中の月を見られるというのも興味深いものです。次回の皆既月食では天候に恵まれ、多くの方々が皆既月食を楽しめることを心から願っています。

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撮影日時:2018年1月31日 21:10
撮影場所:福岡県青少年科学館
撮影者:館職員

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