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~ふたご座流星群、今夜~
ふたご座流星群の話が出ると、年末の実感がさらに湧いてきます。 その、ふたご座流星群が14日のお昼すぎに極大となります。昼間は、よほど明るい流星でないと観察することはできません。そのため、13日と14日の夜が観察のオススメです。 国立天文台の予想では、「最も多いときで1時間あたり40個程度の流星を見ることができる」とのこと。月明かりの影響が少ないため好機なのですが、今夜の久留米は曇りの予報・・・。しかし、運がよければ、雲の切れ間から、流星が見えるかもしれません。~「はやぶさ2」打ち上げから3年経ちました~
小惑星探査機「はやぶさ2」は2014年12月3日に、種子島宇宙センターからH-ⅡAロケット26号機により打ち上げられました。打ち上げから今日でちょうど3年が経ちます。「はやぶさ2」が向かっているのは、C型小惑星「Ryugu」(リュウグウ)で、到着するのは2018年の半ばです。「はやぶさ2」が目指しているC型小惑星は、岩石質の小惑星で、有機物や含水鉱物を多く含んでいると考えられており、地球進化の最初期の状態を保存していると思われる天体です。太陽系空間にあった有機物や水がどのようなものであったのかを探ることで、生命の起源にも迫ることができると期待されています。 下図は2017年12月3日現在の「はやぶさ2」の位置を示しています。(Mitaka Ver.1,3,1で作成)※図中の黄色の線は「はやぶさ2」の軌道、青色の線はそれぞれ、水星・金星・地球・火星の軌道を表しています。
※太陽や惑星の大きさは、実際とは異なります。
※C型小惑星「Ryugu」(リュウグウ)は、火星軌道の近くに位置しています。
~月の地下に巨大な空洞が確認されました~
日本の月周回衛星「かぐや」が取得した様々なデータを元に、月の地下、数10m~数100mの深さに、複数の空洞があることを、国際共同研究チームが確認しました。確認された地下空洞の一つは、「かぐや」が発見した縦孔を東端として、西に数10㎞伸びた巨大なものです。この縦孔の発見は、月の地下に※溶岩チューブがあるという証拠となる見込みです。この空洞は、地下にあることで、隕石の衝突や強い放射線から人や機器を守れること、空洞内の温度が比較的安定していることなどから、将来の月面基地建設地の候補としても重要視されています。
※溶岩チューブ・・・溶岩が流れ出した後にできる空洞で、ハワイや富士山麓にたくさんある洞窟のほとんどが同様の空洞だということです。