2010 Summer

「流星」を見よう!
8月13日夜明け前の「ペルセウス座流星群」を見逃すな!  「流星」は「流れ星」ともいい,「流れ星が光っている間に願い事を3回となえると願いがかなう」という言い伝えを耳にしたことがある人も多いでしょう。「流星」は,宇宙空間を漂っていた1㎜から数㎝の大きさの,チリの粒が猛スピードで地球の大気に飛び込んできて,大気と激しく摩擦をおこし,高温になると同時に光って見える現象です。
 そのチリの粒が特に大きいと,1等星よりもはるかに明るく輝くことがあり,「火球」と呼ばれます。そのときは,まれに燃え尽きることなく隕石として地上に落下することもあります。
 「すい星」(「ほうき星」とも言います)は,このような「チリ」の粒をまき散らしながら動いていて,その通り道に地球がさしかかるときに,たくさんの「チリ」の粒が地球に降り注いできます。地球が彗星の通り道を横切る日時はほぼ毎年決まっていて,星空のある一点(放射点)から流星が四方八方に飛び出すように見えます。これを「流星群」といい,その放射点がある星座の名前をとって,「○○座流星群」と呼んでいます。

◆ペルセウス座流星群
 ペルセウス座流星群は,毎年8月12~13日頃を中心にたくさんの流れ星を見ることができる流星群です。今年は8月13日夜明け前に極大(最も多くなるとき)を迎えます。今年は月明かりもなく,条件は最良です。1時間に50個程度の流星を見ることができるかもしれません。また,その極大日の前後1週間ぐらいは流星を楽しむことができます。

◆どんな道具が必要なの?
双眼鏡や望遠鏡などの特別な道具は必要ありません。目(肉眼)で観察します。また,空の広い範囲を見渡すので,寝転がるためのシートや記録用のノートと筆記具などがあれば良いでしょう。

◆どこで見ればいいの?
流れ星の光は他の星と比べてとても弱いので,街灯などの光があると見えなくなってしまいます。できるだけ市街地から離れ,山の上や海岸など,周りが開けた暗い場所で観察できると良いでしょう。しかし,安全面には十分注意してください。 いつ見ればいいの?
 流星群は,一般的に真夜中過ぎの方が見やすくなります。ペルセウス座流星群の場合,放射点が空の高いところに昇ってくるのは真夜中過ぎなので,夜遅くから明け方にかけて観察するのが良いでしょう。

◆どの方向を見ればいいの?
 ペルセウス座流星群はペルセウス座の方向だけに現れるのではなく,夜空のあらゆる方向に現れます。ですから,できるだけ空をより広く見渡している方がより多くの流れ星を見られる可能性があります。また、ペルセウス座は慣れないと見つけにくいので、「カシオペヤ座」を目印に探すのもいいでしょう。

 おもな流星群
 1.「しぶんぎ座流星群」 極大日:1月3日夜~4日明け方
 2.「ペルセウス座流星群」  極大日:8月12日夜~13日明け方
 3.「しし座流星群」  極大日:11月17日夜~18日明け方
 4.「ふたご座流星群」 極大日:12月14日夜

ふくおかけんPTA新聞 第227号掲載