2017 Spring

惑星を観察しよう!
★惑星ってなに?
【先生】星は、恒星(自分で光を発している星)のまわりを回る星のことです。太陽は恒星で、太陽のまわりを私たちの地球は回っているので、地球も惑星のひとつです(図1)


【図1】太陽のまわりを回る水星、金星、地球とその軌道
(国立天文台Mitaka ver1.3.2で作成)
※実際の大きさ、惑星に太陽の光が当たっている部分は異なります。
★太陽には惑星が何個あるの?
【先生】太陽には、太陽から近い順番に水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8個の惑星があります。

★惑星は、空で見つけることができるの?
【先生】天王星や海王星のようなとても遠い惑星は肉眼で見ることは難しいですが、他の惑星は、見つけやすい時期をねらって、探してみるとよいでしょう。この春はいくつかの惑星が見つけやすいですよ。。


【図2】久留米市4月1日午後6時半の西の空付近(ステラナビゲーターver10で作成)
★そうなんだぁ。どの惑星が見えるのかな?
【先生】3月末から4月始め頃まで、水星が見つけやすいですよ。水星は一年の中で見つけやすい時期が短いので、ぜひ探して欲しいです。

★どうして、水星は見つけやすい時期が短いの?
【先生】水星は、地球と太陽の間を回っており、地球から見ると、水星は太陽に近づいたり離れたりするように見えます。見かけ上、太陽の近くにあるときは、太陽の光にさえぎられて見えません。しかし、太陽から離れると見つけやすくなります。水星が見つけやすい時期が短いのは、水星が遠くはなれて見える時期が短いからです。この春は、4月1日に最も離れて見えます。4月1日18時半頃、西の空の低いところを観察してみるとよいでしょう(図2)。

★水星が見られるって、めずらしいんだね。
他に見つけやすい惑星は?

【先生】金星もいいでしょう。金星は、見える明るさが変化しますが、4月30日に、金星はマイナス4.5等ととても明るく見えます。

★金星が見える時期は?
【先生】金星は、来年1月まで“明けの明星”といって、朝、太陽が昇る前に東の空に見えます。普段は、太陽が昇ると空が明るくなって、金星は見えなくなるのですが、4月30日の前後1週間くらいは、朝、太陽が昇ってもしばらくの間、見ることができます。ぜひ探してみてください。

★水星や金星を見るのが楽しみだなぁ。観察するときに注意はすることは?

【先生】この時期の水星や金星は肉眼で見える明るさなので、まずは、直接自分の目で見てください。ただし、水星や金星は太陽の近くにあるため、太陽を見ないように気をつけましょう。太陽は有害な光も発しているので、直接目で見てはいけません。また、望遠鏡や双眼鏡を使う場合は、絶対に太陽の光が入らないようにしてください。

【先生】他の惑星として、4月は木星がほぼ一晩中観察できます。興味がある人は、図書館の本、科学館や国立天文台などのHPで調べて観察してはいかがでしょうか。