今月の星空

《7月の天文カレンダー》

天文現象 天文現象
3 上 弦 (4:30) 18 下 弦 (9:38)
4 水星が東方最大離角 25 新 月 (4:11)
11 満 月 (5:37)      

◆7月の星空案内 ◆

 今月は西の空には見頃を終えようとしている春の星座、東の空に見え始めた夏の星座を見ることができます。まず、春の星座を探すには、北西の空、高いところにある7つの星を結んでできる「スプーン」のような形の星の並び『北斗七星』を探しましょう。北斗七星はおおぐま座の背中からしっぽに当たる部分です。そのしっぽのカーブを南へのばしていくと、オレンジ色に輝くうしかい座の1等星アークトゥルスがあります。うしかい座は「ネクタイ」のような形の星の並びが目印になります。さらにそのカーブをのばしていくと白く輝くおとめ座の1等星スピカがあります。おとめ座は「アルファベットのYの字」のような形の星の並びが目印です。北斗七星からアークトゥルス、スピカまでのばしたカーブを『春の大曲線』といいます。
  次に、夏の星座を探す目印になるのは、ベガアルタイルデネブの3つの星を結んでできる『夏の大三角』です。北東の空に一際明るく輝く星が、七夕の織姫星として知られる、こと座の1等星ベガです。こと座は、ベガとその近くの小さな四角形の星の並びが目印です。ベガから少し東、天の川を渡って反対側にある1等星が、彦星として知られるわし座の1等星アルタイルです。わし座は、アルタイルとその両脇にある2つの星の並びが目印です。こと座のベガから北東に目を移すとはくちょう座の1等星デネブが輝いています。はくちょう座はデネブを頂点とする大きな十字の星の並びが目印です。
  今月は、『春の大曲線』と『夏の大三角』をたよりに、春と夏の星座を探してみてはいかがでしょうか。
水星( 0.4~4.8等前後):かに座→しし座付近 観望に適さない。
金星(-4.1等前後):ふたご座→かに座付近 日の出前、東の空で輝く。
火星( 1.5等前後):しし座→おとめ座付近 宵の頃、西の低空で輝くが、中旬以降は観望に適さない。
木星(-1.9等前後):おうし座付近 観望に適さない。
土星( 0.8~1.0等前後):うお座付近 日の出前、南東~南の空で輝く。
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